AWS認定 クラウドプラクティショナー 合格体験記

今回はAWS認定 クラウドラクティショナー(AWS Certified Cloud Practitioner)についてです。
今回の更新から、資格受験の時系列がリアルタイムに戻ります。

前提
非情報系大学出身で中の下くらいのスペックの筆者がIT資格をどのような経緯で受験し、どのような方法で学習し、その結果どうなったのかを、本音ベースで伝える。

受験の目的

2021年10月から全くの未経験であるAWS関連の業務に携わることとなり、自分としては珍しく自発的に知識を身に着けたい(というかあまりに何も知らなかくてヤバイ)という一心で受験しました。

受験状況

合格日:2022年3月12日に合格
受験地:東京都新宿区(高田馬場のテストセンター)
受験回数:1回
報奨金:2万円(受験料は会社負担)


筆者のスペックは以下の2022年3月ごろの状況を参照。 (https://y-sakurai-0112.hatenablog.com/entry/2022/01/14/004828)
2015年4月から2021年3月まで海外向けメカトロ開発のソフトチームとしてPL業務、ソフト開発、稼働済システムの維持管理などを担当し、2021年4月からは同プロジェクトのフロントSEとして顧客との価格調整や新機能の提案などの業務を担当していましたが、その後紆余曲折あり、10月からはネットワーク機器の仮想化というこれまでと全く経路の異なる案件にPLとして参画することになりました。

学習について

学習期間:試験1週間前くらいから1日2時間程度
学習場所:自宅
学習方法:オンライン学習コース(Udemy)

AWS経験

この試験に臨むにあたっての筆者のAWS経験は以下です。
- 2021年10月時点でAWSに関する知識はゼロだった。
- 2021年10月の1か月間、PJ開始前の検討フェーズとしてAWSの主要なサービスに関しての調査やマネジメントコンソールを少し触ってみるなどの期間があった。
- 2021年11月からプロジェクト本格開始。システムを実現するためのAWSクラウド環境の設計およびCI/CDの設計が弊社の担当となった。
- 実際の設計・検討作業は自分よりも先に参画していたメンバ(AWS歴半年くらい、クラウドラクティショナー取得済)、業務発注元の有識者が中心に行い、自分はPL業務メインで余裕がある時は検討資料作成などのサポートを行った。
- 検討資料についてAWS社との打ち合わせの場が週1くらいで設けられ、ベストプラクティスに即しているか、設計方針は問題ないかなどの確認を行えた。
- 受験した2022年3月時点でまだ基本設計工程を継続中。


攻略法

上記の通り、知識ゼロからのスタートでしたがプロジェクト開始前に技術調査期間があったことに加え、AWSとの検討の場が設けられたこと、自分よりも知識のある部下が中心に設計を進めたということで、学習しながら業務に参画できたのは良い環境でした。
発注元、弊社含めAWS経験があるとはいえ数か月程度なので、探り探り検討を進める中で知識を身に付けていく感じで。

学習にはUdemyのオンライン学習コースを利用しました。
【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)   (https://www.udemy.com/course/aws-4260/)

本学習コースには以下の6つの問題が用意されています。
- 基本レベル①、②
- 応用レベル①、②、③
- オプショナル問題

自分はこれの基本、応用の5つの問題をコンスタントに8割後半くらいまで解けるよう、繰り返し説きました。(学習履歴を見たところ、各5回ずつくらい解いてありました。)
オプショナル問題に関しては本試験のレベルよりも高くなっているので、合格を目指すだけであれば解く必要はないと思います。
もちろん、実際の試験と全く同じ問題が出るというようなことはなかったですが、類似の問題や問われる知識などでの共通点は多く、教材としては非常に適切であると感じました。タイトルの通り、この問題集の学習だけで合格には十分ですね。価格も2400円、自分が購入した時は3割引で1880円と非常に安価で、UIや解説なども含めて全く不満はありません。

重点的に学習しておくべきと感じた分野、キーワードは以下です。
- Well-Architected(最重要だと思います)
- VPC
- IAM

各種AWSサービスの概要について覚えるのは大前提ですが、AWS側とユーザ側の責任分担の考え方、高可用性の実現方法(マルチAZ、トラフィック分散等)、適切な権限設定(IAMユーザ、グループ、ポリシー、ロール等)、VPC設計(プライベート/パブリック、インバウンド/アウトバウンド、インターネット接続等)、監視(ログ取得、分析、モニタリング等)、CI/CD(デプロイの簡略化、自動化等)あたりに関する知識が必要になると思います。
データベース、ストレージとかも種類がたくさんあって用途が異なるので確実に覚えましょう。


合格してみて

あくまでAWSサービス、設計の基礎について問われる試験で基礎レベルであり、難易度としてはそこまで高くなかったです。
とはいえ個人的にはAWSを使った業務経験が全くなく、受験がとても不安だったので試験開始前毎日2時間くらいみっちり学習しました。これまでは業務中の退屈な打ち合わせ時間等を利用して学習できていたのですが、いまのプロジェクトでは業務で手一杯でそれができなかったのが厳しかった…
とはいえ、プロジェクトに参画したばかリの状態で、探り探り検討しながら受験できたのはラッキーだったと思います。
現在も上流工程を行っている最中で、AWSサービスの知識は必須となるため、業務視点で見ても受験して良かった資格であると感じました。 AWSをこれから学習する方、自分のようによく分からないままプロジェクトに参画してしまった方などにはおすすめです。
今後はより上位資格であるアソシエイトレベルの合格を目指し、学習していきたいと思います。